離婚した後、ふっと「なんでこんなに辛いのだろう。早く解放されたい。」と思ったことはないでしょうか?
男女関係なく、こう思っている離婚経験者は多いようです。
離婚の辛さから立ち直った人たちの経験談から解決への糸口を見つけ出すことができます。
そこで、離婚後の辛い気持ちがいつまで続くのか、それを乗り越えて立ち直る方法はあるのかということについて考えてみました。
離婚が増えている背景
以下のデータのとおり、50年ほど前と比較すると、近年、結婚する人が減ってきているのに、離婚する人は増加しています。
年次 | 婚姻件数(単位:組) | 離婚件数(単位:組) |
---|---|---|
昭和44年(1969) | 984,142 | 91,280 |
令和元年(2019) | 583,000 | 210,000 |
※厚生労働省の令和元年(2019)人口動態統計のデータを参照。
この背景は、離婚する夫婦の年代により変わってきます。
離婚件数順位 | 年代 | 離婚の増加の背景 |
---|---|---|
1位 | 30代、40代 | ■人生の中間地点で今後の生き方を見直す時期であること ■まだ若く再出発も可能であること ■経済的に余裕もあること |
2位 | 20代 | ■おめでた婚が多く、金銭的余裕がないこと |
3位 | 熟年 | ■相手の親の介護の問題 ■年金分割制度が新設されたこと |
離婚後が辛い理由とは?
自分で納得して離婚したはずなのに、なぜ辛いと感じるのでしょうか?
その理由を検証してみましょう。
一人になる寂しさ
離婚して辛いと感じる瞬間はどんなときが多いでしょう。
■外出先で幸せそうな家族の姿を目にしたとき
■うれしいことや悲しいことがあったときに想いを共有できないとき
誰かと暮らしていたぬくもりを知っているからこそ、一人になった寂しさで辛いと感じてしまうのです。
生活費や将来のお金への不安
女性の場合、婚姻時に共働きだった人は、離婚してもあまり収入に影響は出ないと思います。
専業主婦だった女性は、離婚すると就職して、仕事をしなければなりません。
生活していくだけの収入が得られる仕事につけるかという不安もあります。
子供がいる場合は、子供の養育費もかかり、余計に生活が苦しくなります。
最近は、離婚しても別れた元夫から十分な養育費をもらえないケースもあります。
子供の教育費や子供が小さければ保育費などがかかり、生活費など経済的に苦しくなり、将来のことが不安になって、離婚が辛いと感じてしまうのです。
周囲の偏見や社会的評価
男女に関係なく、離婚をすると周囲の評価はマイナスになることが多いです。
離婚をした相手に原因があったとしても、我慢をできなかったあなたに原因があるという偏見を持たれてしまいます。
逆に周囲に過剰に気を使われることも当事者としては居心地が悪いものです。
本人は離婚前と同じ接し方を望んでいても、周囲が変わってしまうことは、いやなものです。
子供や親に辛い思いをさせてしまう
たとえ本人が平気だったとしても、子供や親が自分の離婚によって密かに悲しんでいる姿を見たときは辛いと感じてしまいます。
自分が悲しむよりも、自分のせいで自分が大切に思っている人に悲しい思いをさせることの方がより辛い気持ちが増幅します。
離婚の法的なプロセス
離婚の法的なプロセスは、その手続きの複雑さからストレスの原因となることが多いです。
財産分与や子供の親権など、感情が高ぶる問題について交渉する必要があり、感情的になりやすい状況での交渉は精神的に厳しいものとなります。
さらに、法的なプロセスにかかる時間と費用、プライベートな問題が公になることへの不安、法的なプロセスに対する知識の不足なども、ストレスを引き起こす要因となります。
これらの要素が組み合わさることで、法的なプロセスは離婚を一層辛いものとして感じさせることがあるのです。
離婚の辛い気持ちはいつまで続くのか?
離婚が辛いと思っているとき、この辛さがいつまでも続くのではないかと心配になってしまうものです。
そんなことはありません。
止まない雨がないように、離婚の辛い気持ちも時が経てば風化していくものです。
離婚経験者の体験談を集計してみると、1~2年くらいで辛さが消えるようです。
半年という人もいれば、5年かかったという人もいます。
人それぞれ別れた理由や離婚後の環境も違うので、ひとくくりにはできません。
しかし次にご紹介する方法を実践すれば、辛い気持ちを早く乗り越えられます。
※以下、離婚経験者の体験談(口コミ)です。
男友達からの昇格を少し期待きてたのだけど。「まあ、半年くらいは(離婚から立ち直るまで)かかるよね」と、半年もの長いクールダウン期間を言い渡されたよ。
— はるこ@婚活中 (@konkatsuharuko) August 4, 2019
同級生です!お疲れ様でした。離婚して立ち直るには、一緒にいた歳月の半分の期間が必要だそうです。本当に、時間が解決してくれます。
— とー@シングルマザー (@ToOooOOoOooo333) April 20, 2019
@borgerX @elextrophilia 付き合ってない振られは三ヶ月。付き合って振られは一年、離婚や婚約破棄はケースバイケース、肉親と死別は三年。立ち直る、じゃなくて痛みにカサブタが出来るまでの期間ね。
— あきこ (@orions3434) November 7, 2013
離婚の辛い気持ちを乗り越えて立ち直る方法
離婚したことで辛い気持ちを抱いてしまうのは仕方のないことです。
では辛い気持ちを乗り越えた人は、どのような方法で立ち直ったのでしょう。
時間が解決してくれる
離婚して立ち直った人の大多数が、どんなに辛くても時間が解決してくれると口にします。
人間はどうやら辛いことはいつか忘れられるという心の構造になっているようです。
だから安心してください。
懸命に生きていれば、時間の経過が辛さをいつの間にか忘れさせてくれます。
専門家への相談
離婚は人生の大きな変化であり、多くの人にとっては非常に辛い経験となることが一般的です。
このような時期に、専門家への相談は非常に助けとなります。
心理カウンセリング
離婚による精神的なストレスを軽減するために、心理カウンセラーに相談することが有効です。
カウンセリングでは、感情の整理や自己理解の深化を支援します。
法的な支援
弁護士や司法書士などの法的な専門家に相談することで、離婚手続きの進め方や財産分与などの法的な問題をスムーズに解決できます。
経済的な相談
金融プランナーなどの専門家に相談することで、離婚後の生活設計や経済的な安定を図ることができます。
子供のサポート
子供がいる場合、子供の心のケアを専門にするカウンセラーに相談することも重要です。
専門家への相談方法は、地域の支援センターや専門のカウンセリングセンター、弁護士事務所などを通じて行うことが一般的です。近年ではインターネットで検索することで、自分に合った専門家を見つけることも可能です。
離婚の辛さを乗り越えるためには、自分一人で抱え込まず、専門家の支援を受けることも大切です。
専門家は、個人の状況に応じた適切な援助と理解を提供し、新しい人生のステージへの移行をスムーズにサポートしてくれるでしょう。
新しい環境・体験・出会いがポイント
離婚で辛い思いをして立ち直る方法について解説します。
ポイントは「環境」「体験」「出会い」の3つです。
立ち直る方法 | 具体的活動 |
---|---|
新しい環境 | ■働き始めること~新たな職場環境 ■引っ越しをすること~新たな住環境 ■ひとり暮らし ■子供との生活 |
新しい体験 | ■友人と食事や旅行に出かける ■新しい習い事や趣味 ■新しい街の散策、お店探訪 |
新しい出会い | ■新しい職場での新たな人間関係 ■再婚のための婚活 |
新しいことに触れることにより、辛い気持ちを早く乗り越えることができます。
離婚の辛さを思い切って友人や家族に相談して「辛い、助けて」と言ってみることも大切です。
また、最も効果的な方法は、
新たな恋愛に巡り合えれば、離婚したのはこのためだったのだと確実に思える!
まずは、現在自分が恋愛ができる状況なのか、次のパートナーはどんな人が適しているのか?を把握することから開始して下さい。
離婚後の辛い気持ちの続く時期と辛さを乗り越え立ち直る方法のまとめ
今回は、離婚後の辛さが1年くらい続くこと、それを乗り越えるためには時間と新しい出会いや体験が必要なことを説明しました。
人生は本当にいろいろなことがあります。
離婚は決して珍しいことでも、悪いことばかりでもありません。
今すぐには前向きになれなくても、それを経験して乗り越えた人たちがたくさんいるということを知っているだけで少しだけ心が落ち着きませんか。
あなたも思い切って新しい出会いに一歩踏み込んでみてはいかがでしょうか。