近年、シングルマザー世帯の割合は多くなってきています。
離婚をしてシングルマザーになる方もいれば、結婚から離婚という経過をたどることなく、未婚のシングルマザーとなる方もいます。
一度は未婚シングルマザーになる道を選んだとしても、この先ずっとシングルマザーでいなければならないという事はありません。
人生の中で、一緒に生涯を共にしたい、一緒にいたいと思えるパートナーに出会うこともあると思います。
今回は、未婚シングルマザーの婚活方法や、結婚したいと思えるパートナーに出会った時の注意点をお伝えします。
これから未婚シングルマザーになる女性が知っておくべき事
自ら好んでシングルマザーになる方は少ないと思います。きっと何らかの事情があって、未婚のシングルマザーになることを決意したのかもしれません。その選択をこれからするママに知っておいてほしいことがあります。
元夫に子供を認知されていないと、養育費をもらうことができない
未婚のシングルマザーとなる決断をしたことは決して悪いことではありません。その選択をした理由は、お互いにもしくは子供の父であるパートナーに何らからの事情があったからという場合も多いと思います。
結婚はしないにせよ、こどもにとっては父親です。一緒に育てることはできないかもしれませんが、父親としての義務と責任として養育費を支払ってもらうことは、今後のこどもの生活においても大変重要なことです。
しかし、この養育費を支払ってもらうには、とても大切なことがあります。
まず、こどもの父親に認知をしてもらう必要があります。認知があって初めて、こどもの父親と認められるのです。
そのため、父親であるパートナーには、しっかりと認知してもらう必要があります。
もし、万が一認知認めないということがあれば、家庭裁判所に認知手続きの調停を申し立てることができるため、認知をしてもらえないからといって諦めてはいけません。養育費はあくまでもこどもが受ける権利です。
しっかりと認知をしてもらうことが、こどもの将来のためにも大切なこととなります。
未婚シングルマザーは寡婦控除を受けらなかったが、令和2年度税制改正で控除が受けられるように!
働いているシングルマザーは、年末調整で「寡婦控除」を受けている方も多いと思います。
この寡婦控除は、所得控除となるとため税金が安くなります。
寡婦控除の控除金額は27万円、特別の寡婦の場合は35万円の控除をうけることができます。
しかし、この寡婦控除をうけるためにはいくつかの要件を満たさなければいけません。
特に特別の寡婦の要件については、令和元年(2019年)分までは、(この要件はいくつかあるのですが)「夫と死別した」、「夫と離婚した」ことが要件となっており、婚姻関係を結んでいなかった未婚のシングルマザーには適用されなかったのです。
しかし、令和2年度の税制改正により、「ひとり親控除」という制度が新設され、婚姻歴や性別にかかわらず、同一生計の子(総所得金額等 48万円以下)を有し、かつ本人の合計所得金額が500万円以下の単身者に対して、35万円の所得控除が適用されるようになりました。
未婚シングルマザーの婚活のコツ
未婚のシングルマザーの方で、将来的に結婚をしたいと思っている方もいるかもしれません。
婚活するにあたり、いくつか心がけておかなければいけないことがあります。
自分に自信を持つ
未婚のシングルマザーの印象は、正直に言うとあまりよくないかもしれません。しかし、そんなことばかり気にしていては、前を向いて歩んでいくことはできません。1人で子供を育てていくと決意した自分を誇りに思ってください、とても勇気と強い気持ちを持っていると胸を張ってください。
未婚シングルマザーになった理由を、簡潔に説明できるようにする
婚活中に気になる人に出会った時、未婚のシングルマザーということを伝える場面が必ずきます。
しかし、自分をうまく飾ろうとすると相手にしっかりと理解してもらうことができないため、簡潔にどういった経緯で未婚のシングルマザーになったかを説明する必要があります。
いろいろと回りくどいことを言うよりも、簡潔にそして正直に話せるようにしておいた方が良いです。
子供に会わせるのは、交際2~3か月後が目安
お付き合いをしているパートナーに子どもをすぐに会わせるのは、少し考えた方がよいです。
まずは、自分たちがしっかりと同じ方向を向いてお付き合いしていることを確認した後に、子どもに会わせる必要があります。
未婚のシングルマザーは、その男性に子どもに会わせてもよいのかを見定めることが重要であるため、2~3か月相手をじっくりと観察してください。
出会ってすぐに子どもに会わせたけど、別れてしまったということが続くと子どもも困惑し、大切な子どもに迷惑がかかることになります。
未婚シングルマザーが結婚する際の注意点
未婚のシングルマザーだからこそ、気を付けなければいけないことがあります。
婚姻関係を結んでいないため、離婚を経験しておらず、無意識の中で結婚に憧れを抱いている可能性はあります。
憧れだけで結婚をしないためにも、下記のことを意識しておいてほしいと思います。
相手選びは慎重に!スピード婚は控える
まずは「結婚」という言葉に惑わされることなく、相手を真剣に観察することが必要です。
勢いだけで結婚することは、とてもリスクが大きいです。「恋は盲目」という言葉がありますが、まさに未婚のシングルマザーはこの言葉を忘れずに冷静に判断する目が必要です。
なぜなら結婚はは、自分だけの問題ではなく子どもの人生にも関わることです。未婚のシングルマザーになることは自分で考えた結果かもしれませんが、子どもは自分で父親と生活しないことを選んだわけではないので、子どものために冷静な判断が必要です。
結婚相手に、養子縁組の意思があるか事前に確認する
未婚のシングルマザーの子どもは、母親の戸籍に入りますが、婚姻届けを出していないため非摘出子となります。非摘出子の場合、戸籍上は父親の欄が空欄となっています。
未婚のシングルマザーが結婚する場合は、こどもは結婚相手と養子縁組をすることが多いです。そのため、しっかりと相手に養子縁組の必要性があることを伝え、その了承を得なければいけません。
結婚前に、こうした状況を伝え意志の確認が必要です。
まとめ
未婚のシングルマザーを取り巻く環境は、決して恵まれたものではないかもしれません。
しかし、子どもを自分で育てると決意した強さはとても素晴らしいと思います。
人生の中で、よいパートナーと出会うことがあったときは、結婚という響きだけに流されることなく、母親としての自覚をしっかり持ち、自分と子どもが幸せになれると確信してから、結婚に向けて話をしていってください。つらい経験をされたかもしれません。その分、どんなかたちであれ幸せは必ず訪れます。
子どもと自分の明るい未来にむけて前をむいて生きていたいですね。