バツイチ同士での再婚は、通常の結婚よりも確認しておくべき項目が多いです。
今回は、バツイチ同士で再婚する前に話し合っておくべき事を紹介します。
バツイチ同士の再婚は相性がよい
バツイチ同士の再婚は相性がよく、実際バツイチ同士で再婚するカップルは多いです。
お互いバツイチだと、変に無理せず、ありのままの自分をさらけ出せるからです。
また、前回の離婚から学んだ事を次に活かそうとするため、長続きしやすいです。
バツイチ同士で話し合っておくべき事
バツイチ同士で再婚する場合、事前に話し合っておくべき事があります。
- 元パートナーとの間の養育費や慰謝料について
- 子供の養子縁組について
- 再婚後に新しく子供を作りたいかどうか
- 結婚式を挙げるかどうか
- 借金の有無
お金につながる話が多いので話題にしずらいテーマではあるのですが、再婚前にしっかり話し合っておいた方がよいです。
元パートナーとの間の養育費や慰謝料について
養育費や慰謝料は男性側が支払っているケースがほとんどですが、その金額を新しいパートナーと共有しておいた方がよいです。
比率は違えど、新しい家族と前の家族を支える必要があるので、再婚前に金銭面の問題を明らかにしておくことは重要です。
バツイチ男性の場合、自分が再婚して新しく扶養する家族が増えた場合、示談や裁判所への申し立てによって、元パートナーへ支払っている養育費を減額できるケースもあります。
何らかの理由で収入が減ってしまい、どうしても現在の養育費の支払額を維持することが困難になった場合は、元パートナーに相談してみるといいかもしれません。
まれに、「実際は養育費を支払う余裕があっても、養育費を支払わなくて大丈夫」というアドバイスをしているサイトがありますが、2019年から元夫に対する財産開示手続申立てがしやすくなる法改正が成立するので、こういった無責任な情報には注意してください。
子供の養子縁組について
子持ち再婚の場合、子供の養子縁組をするかどうかも話し合っておきましょう。
養子縁組しても、基本的に養育費はもらえる
「元夫からの養育費が免除されないように養子縁組をしない」という方もいますが、それだけの懸念であれば新しいパートナーに養子縁組してもらった方が良いです。
再婚して養子縁組したとしても、実父(元パートナー)の養育費支払い義務は残ります。
元パートナーが養子縁組を理由に減額請求・免除請求をしてくる可能性はありますが、裁判所が現在の状況を踏まえた上で減額・免除の有無を決定してれるので、想定外の減額や免除は起こりにくいです。
参考:再婚すると養育費が減額・免除される?ポイントは養子縁組の有無
子供の苗字が変わる事への不安
養子縁組をすると、子供は養親の苗字を名乗ることになるので、苗字が変わります。
「苗字が突然変わることで、子供が学校でいじめられてしまうのではないか」と不安になり、養子縁組をためらう方もいます。
たしかに、苗字が変わるのは大きな変化です。
子供は思っているよりも大人なので、友達の苗字の変化がナイーブな問題であると気づきますが、いじられてしまう可能性はゼロではありません。
お子さんの年齢にもよりますが、これについては子供とも相談しておいた方がよいです。
養子縁組しない場合のデメリット
養子縁組をしない場合は、新しいパートナーと子供の間に法的な親子関係ができません。
そのため、新しいパートナーに子供の扶養義務はありませんし、子供は新しいパートナーの相続権を得られません。
このあたりの話は後回しにするとやっかいなので、事前にきちんと話し合っておくべきです。
再婚後に新しく子供を作りたいかどうか
再婚後に新しく子供を作りたいかどうかも、相談しておいた方がよいです。
結婚式を挙げるかどうか
バツイチ同士の再婚の場合、結婚式は挙げないか、もしくは身内だけの食事会で済ませるケースが多いです。
最近では、フォトウエディングで記念に写真だけ取るというカップルもいます。
ただ、最初の結婚で挙式できていなかったため、今回は結婚式をしたい、と思っている方もいます。
結婚式はそれなりに費用がかかるので、挙式をしたいかどうか、再婚前に話し合っておくと良いです。
借金の有無
離婚歴には関係ありませんが、お互いの借金の有無や金額も、念のため確認しておいた方がよいです。
家事・育児の忙しさ等から十分な収入が得られず、生活が厳しくて借金をせざるをえない場合もあります。
金額が大きい場合は、再婚前に一度弁護士に相談して、返済方法などを整理しておいた方が良いです。
過払い金があることがわかり、返済額が減るケースも多いです。
完済してからでないと再婚してはいけないという訳ではないですが、再婚前に返済の目処を立てておくことは非常に重要です。
まとめ
このように、バツイチ同士の再婚では、事前に考えておくべき事がいくつかあります。
話しにくいテーマではありますが、これからの人生を共に歩んでいくパートナーなので、事前にしっかりと話し合っておいた方がよいです。